鉛筆の件/続・文房具による抵抗
先日、長男の授業参観、保護者懇談会がありました。
「一年間で心に残ったこと」をテーマに書いた作文を発表する授業だったのですが、一人ひとり取り上げることも、表現のしかたもさまざまで、とても素敵でした。
子どもはいいものです。
その後の懇談会は、ちょっと冗長というか、軽い眠気を催す内容だったのですが、終了間際に担任の先生から発せられた言葉で、その眠気は吹き飛んでしまいます。
先生:「一部の保護者のかたから、『指定のもの以外の鉛筆を持たせてもいいか?』とのご質問があったのですが」
ブログ効果?!
一瞬本当にそう思いましたね。
自意識過剰にもほどがありますが、
あんまり注目されても困るなあ…
と不安を募らせているうちに、さらさらと先生の回答がありました。
先生:「これはやはり低学年のうちは指定のものを使うという指導をすることになっています」
ん?することに、なっている?
先生:「3年生からはですね、キャラクターものではない、だいたい2Bくらいの書きやすいものであれば、ということになっていますので。ご協力よろしくお願いいたします」
ということに、なっている?
協力?
消え果てた不安と入れ替わりに、たちこめる疑問符。
しつこいようですが「なぜそうなのか」という部分があまりにも端折られすぎではないでしょうか。
実際に色とりどりの鉛筆を問題なく使っているわが子については、どう考えたらいいのか、など、いろいろよくわからなくなってきます。
これ以上愚痴っぽくなる前に、本題に入りたいと思います。
実は、この件については「指定のもの以外の鉛筆を持たせてもいいか?」という質問のほうに引っかかっていました。
規則に抗っているかのように聞こえるこの質問ですが、一方で「持たせてもいいか」と許可をとっています。この点に、違和感がありました。
時と場合によりますが、
「~してもいいか」
という、許可を求めるアプローチは、あまり安易にしないほうがいいような気がしています。
「~してもいいか」に対する答えは、「だめ」、もしくは
「させてあげる」
になってしまいますよね。
その感じが、あまりよくないように思っています。
そういったコミュニケーションが必要な場面もあると思いますが、許可する/されるという関係性を、社会の中にあまり不用意に増やしていかないほうがいいように思います。
そんなことを思って書いたのが先日の「文房具による抵抗」で、その一週間後くらいに、こんなことがありました。
許可をとらないで持っていくのが、「文房具による抵抗」のポイントです。