ウネラのブログ

元新聞記者ウネラの日記

時刻について【子どもの問いシリーズ?】

先日の夕方、3年生の子どもがふと尋ねてきました。

 

「日本の時刻っていうのは、兵庫県明石市が基準みたいなことが教科書に書いてあったんだけど」

 

ーー以下、ウネリによる日本標準時世界標準時についての説明、略。

 

「へえ(←興味なさそう)。まあ、それはわかったんだけど(←わかってなさそう)、うちの時計は何で合わせてんの?テレビ?スマホ?」

 

「その時々だけど、今はスマホ見て、が多いかなあ」(私)

 

「で、そのスマホは何に合わせてるわけ?なんかわかんないけど、どこに合わせていってもズレてく気がするんだけど?」

「そのズレを調節する機能はついてるわけ?」

などなどが子どもの問いの内容です。

 

その感じわかる~!!!けど私にはちょっと説明困難。

というわけで、以降説明はウネリにまかせ、私は買い物のため会話から離脱しました。

その後どこまでどういう話がなされたかは不明です。

 

一切の難しい説明を放棄し「そんなこと考えてるんだなあ」というしみじみ感だけを持って家を出た私は、スーパーまでの車中、さまざまなことを思っていました。

 

そもそも、この会話以前に子どもは

「引っ越してきてからよく思うんだけど、こっちではみんな集まりが早くない?集合時刻の10分前にはもう全員来てる感じでさ。油断してると、いつも遅刻したみたいになるんだけど」

と言っていました。

 

それについては

「わが家の標準時の設定がたぶん、だいぶゆるゆるなんだよ~」

と思わないでもありません……。

 

ことウネリに関しては、悠久の時のなかを生きているようなところがあり、近くで見ている私がハラハラすることも多々あります。

 

近ごろはだいぶ慣れましたし、私が多少せっついたところで

「大丈夫だよ。やきもきさせちゃってごめんね」

みたいな肩透かしを食らうのみですから、しかたがありません。

 

もうだいぶ前の話ですが、ある時私がウネリに

「うちの時計、10分進めておこうか」

と言ったことがあります。その時ウネリは心底不思議そうな顔で

「なんのために?」

と聞き返してきました。

 

「その時計の時刻に沿って動いたら、10分余裕ができるじゃん」

といった返答をするとウネリは、軽く驚いているような感じで

「ええ?それ全然わかんないな。だって10分進めてるってこと、自分でわかってるんでしょ?どうしても『まだ10分前だから大丈夫』って思っちゃわない?」

というようなことを言うのでした。

 

私は

「そこは自分でわかっていつつもこの時計の時刻に合わせるって感じなわけよ。仮の時刻設定みたいな」

と苦しい返答をしましたが

「ええ~無理だなあ。それはちょっと…そうはどうしても…自分には、できない……」

と言うのでした。

 

私はウネリとのこの会話が好きで、時々思い出すことがあります。

こういう話をしているのって楽しいなあ、と思ったのを、とてもよく覚えています。

 

なんということはないのですが、なんとなく書き留めておきたくて。

 

 

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