ウネラのブログ

元新聞記者ウネラの日記

ウネリのこと①~続きがあるかはわからないけど

こんにちは、ウネラです。

パートナーのウネリは、あまり自分のことを書くのを好みません。

SNSも必要なとき以外はやらないし……

 

フリーでやってるんだから、もっといろいろ自分から発信したらいいのでは、と思わないでもないのですが、まあ彼には彼なりの考えや思いがあるのでしょう。

 

一方で「ウネラさんはどこで何を書いてもいいし、それに何か言うつもりも権限も自分にはない」と常々いっているので、「それなら私がウネリのことを好き勝手書いちゃおう!」と思った次第です。

 

今朝こんな書評をみつけました。ウネリがまだ新聞社に在籍していたころに出版した「『れいわ現象』の正体」という本についてです。

とても鋭く読み込んでくださっていて、ありがたいです。

 

note.com

 

この本について、ちょっと小話を。

私たちが勤めていた新聞社では、記者が出版する場合、その簡単な概要を社に提出するという内規があったんですね。前作の「過労死」についてはその手続きをとっていたので、この本についてもそうしようとはじめは考えていたわけです。

 

ところが、当時の上司にその旨話したところ、

「原稿を見せてもらわないといけないな」

と言われたというのです。

 

それは検閲に当たると判断したウネリは、原稿を見せないことはもちろん、結局社へ通告することなく粛々と執筆・刊行してしまいました。つまり、上司と社の内規を完全に無視したわけです。

 

その頃病状が深刻だった私は「そんなことをして大丈夫なの?」と不安を漏らしましたが、ウネリは

「会社が何か言ってきたらこっちのもんだよ。言論機関を標榜している組織が検閲に当たる行為をしてるって、全部書くから」

とニヤリ。

 

結局、何事も起こりませんでしたが、小心者の私は刊行後しばらくはハラハラしていました。

 

自分がおかしいと思ったことにはけして従わず、そのことで不当な扱いを受けそうになったら徹底的に詰めていく。

ウネリはそういう人です。

 

私の件についても、「会社は(私たちを)訴えてくればいいのに。でも、そんなこと絶対できないだろうね」

などと時々漏らしています。

 

ちょっと、猟奇的な人物だなあ……と思って見ています(←褒めてる)。

お知らせが滞ったまま第2号発刊

みなさん、こんにちは。ウネラです。

久しぶり過ぎて、みなさんに忘れられてしまっているかもしれませんが、なんとか暮らしております。

 

統一性のないこのブログですが、カテゴリーのひとつに「性暴力反対」というワードを入れています。

これまでは奥歯にものが挟まったような記事しか書いてこなかったのですが、かつて新聞記者時代にあった性暴力被害について、パートナーのウネリこと牧内昇平とともに自ら検証する冊子をつくっています。

 

私ウネラは新聞記者時代、取材相手から二度の性暴力を受けました。被害から15年が過ぎたいまも苦しみは続いています。

当時私の身に起こったこととは、一体何だったのか。どうすればこうした事件を未然に防ぐことができるのか。いまなお苦しみが続く背景に一体何があるのか。

細部まで丁寧に検証し、読者のみなさんと考える営みを通じて尊厳を回復したい。

そうした切実な願いを込めた企画です。(本文より引用)

 

さまざまな理由から100部限定、一般書店での流通は今のところせず、ウネリウネラBOOKSサイトからのみの販売としています。目次などは商品ページから見ることができるので、ご興味ある方はぜひ(記事末にリンクを貼っておきます)。

 

いま発売しているものは第2号(#002)です。第1号は売り切れてしまったのですが、いつの日か違うかたちで復刊するかもしれません。

 

届くべき人のところに、産直野菜のように届けばいいなと思っています。

読んでくださった方との小さなお話会なども開催しています。

 

それではまた。

 

books.uneriunera.com

 

「らくがき」のうれしいおしらせ

あまりにもご無沙汰してしまいました。

ウネリウネラ(BOOKS)より2月に刊行したファーストブック「らくがき」が、このたび第24回日本自費出版文化賞エッセー部門に入選しました。

 

みなさんの励ましのおかげです。ありがとうございます。これからも精進します。

 

そしてまだお読みでない方はぜひ!

もうお読みの方も、どなたかへのプレゼントとしてもう一冊いかがでしょうか(←しばらく見ない間に身に着けた厚かましさです)!

 

www.hanmoto.com

「らくがき」は全国の書店さんでお求めいただけますが、お近くの本屋さんで買っていただけるとウネラ的にはハッピー度が増します。

books.uneriunera.com

 

そうそう。

この賞には第一句集「むずかしい平凡」で話題の俳人中村晋さんにすすめられて応募したのですが、実は中村さんご自身も前年の大会の詩歌部門で入選されています。

「らくがき」は「むずかしい平凡」をお手本につくっているので、うれしいです。

で、その2冊の制作を担当したのが福島市の「吾妻印刷」さん。そこで刷られた書籍が2年連続で入選するというのは、けっこうすごいことなのでは?

 

営業部長のねむ田さんに連絡しなきゃ!

※ねむ田さんについての詳細はこちら↓ 吾妻印刷の営業部長さんです苦笑

uneriunera.com

 

現在は2作目の本の作業がいよいよ本格化しています。

はりきっていこう~

合言葉はトライアンドエラー

 

こちらのブログ更新も、もう少しがんばります。

 

ウネラ

 

 

アンケートご協力のお願い

ずいぶんご無沙汰しておきながら、お願いです。

以下の記事にあるウネリウネラの新企画について、関心を持っていただけたら、記事末のアンケートに回答をお願いします。

前置きが長い記事ですが、記事内画像から概要がある程度わかると思います。創刊号からしばらくは性暴力がテーマです。これまでブログには書けなかった第一事件から、会社との調査申立に至るまで、詳細に検証していきます。

https://uneriunera.com/2021/06/15/tsushin/

よろしくお願いします。

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いろいろ考えてはいます

ウネラです。

また間があいてしまいました。

 

新年度は調子が出ない私。

毎日何が何やら、頭も体もついていかない日々を送っています。

 

そんななかでも、言いたいこと、書きたいことは溜まっているのですが、ひとつのことについて書いては消し、書いては消ししてる間に、次から次へと気になることが起こってしまい、なんだか全然追いつきません。

 

結局何ひとつまともに書き残せないまま、気がつくと自分の立っているところすら見失っている……そんなことのくり返しです。

 

そうならないように、何か引っかかりがあったら即、キャッチ―な言葉をちぎって投げとけばいい

 

とはどうしても思えないんです。

 

一見強そうに見えて、詰めていくと何も残らない、ふわっとした言説って、じわじわ世の中を悪くしていく気がする。

 

気がしてるんです。ふわっと。

 

何が言いたいのかというと、ただ黙っているわけじゃなくて、いろいろ考えてはいるんです、ということです。

 

黙って怒っているし、悲しんでいる。

「でも黙っていたら意味がない。何もなかったことになる」

という声が聞こえてきそうです。

 

ずっと叫んでいますよ。誰にも聞こえないだけで。

 

言い訳。愚痴です。

わさび菜です。

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子ども脱被ばく裁判/まもなく判決

とても重要な裁判の判決があと30分弱で言い渡されます。

「子ども脱被ばく裁判」です。

 

まだまだ不勉強な私たちですが、この裁判のことを知らない方にも知ってもらおうと、できる限りわかりやすく、記事を書きました。

お読みいただけたらうれしいです。

uneriunera.com

 

ウネリが取材に言っているので、判決内容はまた後ほど、お伝えできればと思います。

多くの方に関心を持ってもらいたい問題です。

みなさんと一緒に、考えていきたいと思います。

本を出したはいいものの

先日の地震からまだちゃんと立ち直れていないウネラです。

気持ちが追いついてこない感じ。

そうは言っても、焦らずひたひたと日常を送るほかないのですが。

 

わが家はものが少なく、荷ほどきしていないダンボールもいまだあるような状態なのがかえって良かったのか、片づけにもほとんど時間を要さない程度で済みました。家族にもけがもなく、停電や断水などもありませんでした。

 

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でも明るくなって出歩くと、あちこちブロックが崩れており、実はわがマンションも1階部分のタイルが剥がれていたりしています。

 

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その後の余震の不気味さは、予想をはるかに超えるものでした。余震をこんなふうに怖いと感じるのは、正直言ってはじめてです。あらためて、3・11のことを皮膚感覚では何も捉えられていなかったんだな、と思います。そういうふうに思ってしまうのもまた、苦しい。言語化の難しいざらざらした気持ちです。

 

原発というものの存在を、いやがおうでも考えてしまう。吐き気がするような思いで。

 

しばらくは余震に気をつけろと言われても、いつまでどう気をつければいいのか。昨日はチビたちを休ませて様子を見ていたけれど、今日は登校、登園させている。100%後悔しない判断なんてないのだとわかってはいても、「これでいいのか」という考えがいつも頭から離れません。

 

そんな中でも、本の注文はいただきます。

ありがたいと思いながら、注文対応のあとにはほろほろ崩れてしまいそうになったり、自分の頼りなさに情けなくなります。

 

でも、こういう情けない一日一日も、よろよろ生きていくしかないですね。

 

書き始めのときは、こんな心情を吐露するつもりはなかったのです。すみません。

タイトルにある通り「本を出したはいいものの」という内容のことを書く予定でした。

 

『らくがき』という本を出すには出したんですが、流通面でいろいろ不具合あり、ときどき苦戦しています。

そのこと自体にはさほど悩んではいないのですが、お求めいただくお客様に不都合があってはならないということと、快く私どもの売れない(だろう)本を置いてくださっている書店様をご紹介したいということで、以下のような記事を書きました。

 

ご一読いただけたら幸いです。

books.uneriunera.com