ウネラのブログ

元新聞記者ウネラの日記

丸つけ不能

 子どもが学校から持ってくる宿題の、問題の意味をとれない(私自身がです)ことがよくあり、気になっています。
 自分なりに考えて、これはけっこう深刻な問題であるように感じたので、書いておきます。

 たとえば、本日の算数プリント(小学2年)。

問1 黒板の横の長さをはかるのに、どのものさしをつかえばよいでしょうか。ア、イ、ウから1つ選んでそのわけも書きましょう。

ア 30cmのものさしだけをつかう
イ 1mのものさしだけをつかう
ウ 30cmのものさしと1mのものさしをつかう

長男:「ねーねー。これってさー、答えあんの?」
私:「……」

問2 3mのテープに10cmごとにめもりを書き、テープものさしを作りました。このテープものさしをつかってはかるとよいものをぜんぶえらんで記号で答えましょう。

ア 本だなの高さ
イ 消しゴムの長さ
ウ ノートのあつさ
エ けいじばんの横の長さ
オ 木のまわりの長さ

うーん……ちょっと、わかんないですね。

子どもから「これ答えあんの?」と聞かれてから小一時間悩んだんですが、わからないし、わかるようになったらダメなのではという危機感もあります。

とにかく、問いが雑すぎる。

こんなぼんやりした問題に答えを求めるのは、不誠実だと思います。
算数や、教科の勉強というよりも、コミュニケーションの問題だと考えます。

問1に関しては、どれでもかまわないんじゃないですか。

問2については、「はかるとよいもの」ってどういう意味なのか、判然としません。
はかりたいのは誰なんですか?
問題を与えられる子どもたちなのだとして、はかりたいなら、すべて好きにはかればよいでしょう。

もちろん、おそらく問題文の意図していることはそういうことではないですよね。

「はかるとよいもの」というのは「はかるのに適している」とか、ふさわしいとか、はかりやすいというようなことを言っているのだと推察するのですが、だったらそういった言葉に言い換えることは検討されなかったのでしょうか。

雑でわかりにくい設問の意図を必死に汲み取り、期待される答えを出すということが、学びだとはさっぱり思えません。

ちなみに夫は
「そんなの『全部です』か『答えはないです』て書いとけ」
なんて言っていたけど、私はとりあえず、その設問については、丸付け拒否で。わからないですし。

たぶんこういうことを言ってるんだろうな、こう答えさせたいんだろうな、という見当はつくんです。

でも、そういうやり方を子どもに教えこんだらいけないんじゃないか。
面倒なことですが、ここはまた地道に、丸をつけない方法でいってみたいと思います。

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